認知症×防災×演劇ワークショップ

NPO法人ぶどうの家わたぼうしです。 

 

2024/09/15 「認知症×防災×演劇ワークショップ」今年度前期最終回&発表会を行いました。今回は二つのグループに分かれて、今までのワークショップで考えた「地域のちょっと困った人」のエピソードを発展させ、ショートストーリーを仕上げていきます。

 

一つ目は、「個別避難計画作成を住民にお願いする行政マン」

二つ目は、「ゴミ屋敷に住む頑固じいちゃんをどうにかしたいご近所さん」

 

どちらのストーリーも困った人に対してどこか他人事で自分勝手な登場人物ばかり。結局責任を人に押し付けあっているだけの、なんだかモヤモヤする結末を迎えます。

 

でも、それぞれの立場に立てば、みな困りごとに巻き込まれないように一生懸命、安易な解決策にすがりつこうと必死です。

 

演者の熱量も加わり、どの登場人物も面白いほど身勝手!

ここで、観客を交えて、「どうすればもっとハッピーな結末にできるか?」グループに分かれて話し合い。

その意見を元にストーリーを練り直して再上演しました。

 

「みんな勝手だなぁ」って、笑いながらお芝居を見ていましたが、冷静に考えると「こんな一面、私にもあるかも??」

実生活では、こんなに自分中心な言動はしないけれど、誰かの困りごとに対して他人事だったり、批判的だったり、正論で返したり…同じ目線で考えてないってこと、ないかなぁ?

 

今回どちらのストーリーも、結末としては、困りごと全ては解決していないんです。

でも、みんなが我が事として捉え、同じ目線で困りごとを共有したり、共感したりできたことで、「身のある話しができた」と捉えることができたのではないでしょうか?

 

とっても困ったことってすぐに解決しないのが常です。でも、「同じ土俵で困り合う」、これってハッピーストーリーにするためにとっても大切な要素なんだな、と今回の発表会で再確認できました。

 

2024年度前期ワークショップは今回で終了です。そして、後期ワークショップは、

 

2025年2月27日(木)〜3回シリーズで開催されます。

 

とっても学びの深いワークショップです。みなさまぜひぜひご参加ください!